こんにちは!かーやです。
今回は、著書:松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』について紹介していきます。
既にタイトルからもう気になりますよね。私も、タイトルを見て「え?!どんなお話?!」と思って実際に購入した身です(笑)
何気なく手に取った本ですが、読み終わった後、「これは読んでよかった・・・!」と思えました。特に後半に関しては読み進めると止まりませんでした!
『ミッキーマウスの憂鬱』を読んだことがない方にとって、この記事が参考になれば幸いです。また、読んだことがある方は、是非感想をシェアしてください(^^♪
ちなみに、続編『ミッキーマウスの憂鬱ふたたび』が2021年10月1日(金)に発売されます!
気になる方は、こちらも是非チェックしてみてください。
目次
こんな方におすすめ
- 「何のために働いているのか?」を考えたい
- 読んだ後にスカッとした気持ちになりたい
- ディズニーランドが大好き
- ディズニーランドで働いている・働いたことがある
1分で分かる!『ミッキーマウスの憂鬱』あらすじ
物語は、東京ディズニーランドの「ジャングル・クルーズ」で行われている準社員採用試験のシーンから始まる。
主人公の後藤大輔は21歳で、高校卒業後、フリーターとして働いていた。兼ねてより”ゲスト”として足を運んでいた夢の国『東京ディズニーランド』で働くことを希望し、採用面接に訪れていた。後藤の面接内容はひどいものだったが、誰にも負けない「やる気」と「笑顔」で何とか採用されることに。
憧れの夢の国『東京ディズニーランド』で採用が決まり、心を躍らせる後藤であったが、彼が配属されたのは、ディズニーキャラクターの着替えを担当する「美装部」。入社したばかりの後藤が携われるのはメインキャラクターからは程遠い脇役キャラクターばかり。おまけに、正社員と準社員(アルバイト)との間に大きな壁・格差があることを初日から目の当たりにすることに。
夢と魔法の国『東京ディズニーランド』で垣間見える現実世界。そんな最中に巻き起こる事件。後藤は準社員として何を感じ、どう振る舞うのか?
葛藤と闘う全ての方に一度は読んでいただきたい小説です!
『ミッキーマウスの憂鬱』見どころ紹介!
次に、『ミッキーマウスの憂鬱』の見どころを紹介していきます。
印象に残った部分を一部抜粋しているので、どんなストーリーなのか想像しながら読んでいただけると幸いです。
リアルに描写された「社会的格差問題」
ゲストとして訪れる時には「夢と魔法の国」ですが、社員としてはまさに階級・学歴・身分が色濃く反映された現実世界。
もちろん、フィクションだと分かっていながらも、妙にリアルで現実味を帯びている設定に惹き込まれます。夢の国「東京ディズニーランド」という舞台設定だからこそ、よりリアルさが際立つのかもしれません。
クルーのあいだの対立。夢のディズニーキャラクターを演じる者たちの葛藤。そんなものが存在するなんて、できることなら知りたくはなかった。夢は夢のまま、そのほうがどれだけよかったかわからない。ほんの一瞬、後藤のなかを後悔という二文字がかすめた。
引用:『ミッキーマウスの憂鬱』
誰もが、理想と現実のギャップを体験すると感じる「後悔」という感情は、共感する部分が多いのではないでしょうか?
夢はたしかにそこにある。ゲストにとっての夢が。わたしはその夢に参加してはいない。支ええているだけだ。なぜかそんな思いが、由美子のなかに渦巻いた。
引用:『ミッキーマウスの憂鬱』
時には、心が折れかけてしまうこともありますよね?
そんな時、皆さんは何を糧に続ける道を見つけますか?
そんなことを考えさせてくれる場面がたくさんあります。
主人公を通して学ぶ「目的意識」
会社にとって、理念・ビジョン・事業目的などは、いずれも働く社員の統率・方向性の認識一致のためには欠かせません。
もちろん、ストーリーの中でもこれらを大事にする姿勢が見られます。
しかし、それらの活用方法は上層部と後藤との間で大きく異なっています。
上層部は「自分たちの地位・名誉の保身のため」に会社の方針を利用し、
後藤は「ディズニーランドのため」に理念を全うします。
「準社員が出すぎた真似をするな!ミッキーマウスはわが社の重要な財産だ、許可もなく触るな。クビにするぞ!」
「あんたらの許可なんかいらない」後藤は吐き捨てた。「あんたらのためにじゃなく、ディズニーランドのためにやることだ」
引用: 『ミッキーマウスの憂鬱』
どうして上の人は、すぐ下の者をクビにしたがるんですかね〜。
私は、全力で後藤の行動に賛成です。笑
ストーリーを読み進めていく内に、
本当に「東京ディズニーランド」「ゲスト」のことを考えて働くことができているのは誰なのか?
身分の違いは、本当にそこまで重視すべきことなのか?
そんなことを考えさせられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、著書:松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』について紹介していきました。
タイトルからすると意外ですが、働くことや、仕事に対する姿勢などについて考えさせる本になっています。
冒頭でも紹介した通り、続編『ミッキーマウスの憂鬱ふたたび』が2021年10月1日(金)に発売されます!
気になる方は、こちらも是非チェックしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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