こんにちは!かーやです。
先日、いわた書店のいわたまさんに選書していただいた『楽園のカンヴァス』を読み終えたので、早速まとめていきたいと思います!
まず、、、本当に面白かった!!!!
原田マハさんの作品は何度かおすすめされていましたが、美術知識がないのでストーリーを理解できないのでは??と、勝手な想像をして、食わず嫌いをしておりました。
本当にもったいないことをした・・・(。-`ω-)
しかし!今回、選書していただき、『楽園のカンヴァス』に出会えたので、良かったです。
今なら、全力で『楽園のカンヴァス』を皆さんにおすすめします!
この記事を読んで、まだ『楽園のカンヴァス』を読んでいない人、気になっているけど手を出せていない人たちにとって参考になれば嬉しいです。
読んだことがある方も、是非感想を共有してください(^^♪
目次
こんな方におすすめ
- ミステリー小説が好きな方
- 美術史が好きな方
- 最後までハラハラした気持ちで読み進めたい方
- 読書時間に没頭したい方
1分で分かる!『楽園のカンヴァス』あらすじ
岡山県にある大原美術館で、監視員として働く早川織絵。母親と一人娘の真絵の3人で、シングルマザーとして実家で過ごしていた。
そんな彼女の元に、ニューヨーク近代美術館のチーフ・キュレーター、ティム・ブラウンから直々に交渉の窓口になるよう指名が入る。
ごく普通の生活を送っているように見える織絵だが、実は、織絵はルソー研究者の第一人者として美術界でもその名を知られた有名人。そんな彼女がティム・ブラウンと出会ったのは、美術界でも知る人ぞ知る伝説のコレクターコンラート・バイラ―が所有する「名作」の真贋鑑定対決の場であった。
その有名な作品とは、ニューヨーク近代美術館にあるアンリー・ルソー作『夢』と類似した作品『夢を見た』だった。織絵とティムに託された期間は7日間。7章からなる物語が書かれた一冊の古書を基に、7日後に真贋の講評対決が行われる。
古書には何が書かれているのか?
誰が物語を書いたのか?
どうして類似した作品が存在するのかー?
時代を超えて1つの絵画を巡り、様々な人物のストーリーが展開される美術史ミステリーです!
読み始めたら、絵画の世界に惹き込まれること間違いなしの作品です。
『楽園のカンヴァス』見どころ紹介!
それでは、『楽園のカンヴァス』の見どころを簡単に紹介していきます!
美術知識がなくてもストーリーを楽しめる!
『楽園のカンヴァス』は美術史×ミステリーとして知られているので、こう思う方も多いのではないでしょうか?

美術の知識がないと楽しめないのでは??
私も、読む前はそう思ってました(笑)
しかし!!美術知識なしでも問題なく楽しめます!!!これは全力で保証します(笑)
もちろん、関連する美術作品や画家について知っていれば、より楽しめることは間違いないかもしれませんが、全く美術知識がなくてもストーリーを理解し、楽しむ上では支障がありませんでした。
むしろ、読み終わった後に、美術に少し興味が湧いてきます(*^▽^*)
ストーリー展開が終始気になる!
『楽園のカンヴァス』では、七章からなる物語を基に、ストーリーが展開されていきます。
現実世界と、物語の世界を交互に展開するストーリー展開は、まるでドラマを見ているかのような感覚に陥ります。
1章読むごとに、また次の章が気になる・・・そんなストーリー展開になっています。
特に、後半にかけて謎が徐々に明らかになっていく展開では止めることなく一挙に読み進めてしまいます!!
なので、『楽園カンヴァス』を読む際にはたっぷり時間があるタイミングで、コーヒーなどと共にくつろぎながら読むことをおすすめいたします。
深く考えさせられる言葉が多い!
ところどころに、考えさせられるような、立ち止まらせるようなそんな言葉がちりばめられています。
その中でも、私が好きだと感じた言葉の一部を紹介します。
アートを理解する、ということは、この世界を理解する、ということ。
アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。引用:『楽園のカンヴァス』
今まで、アートには疎かったので考えたことはありませんでしたが、絵画とに現実世界はつながっているということを教わった一言。
「アートを通して、過去から現在に至る歴史を知ることができる。」
そんなことを、『楽園のカンヴァス』を通して教わった気がします。
永遠を生きる。
ピカソが、何度か投げかけてきた言葉。
あの人の女神になって、永遠を生きればいい—。引用:『楽園のカンヴァス』
私は今日から、永遠を生きる。
たとえルソーが死んでも、私が死んでも、絵の中の私は—永遠を生きるんだ。引用:『楽園のカンヴァス』
現実世界では「永遠を生きる」なんて想像もできないですよね。
絵画の世界だからこそ実現できる表現ですが、絵画の世界と現実世界はつながっていると考えると、「絵画の中で生きること=永遠に生きること」になるのかもしれません。
だからでしょうか?昔の人はよく自画像を描いてましたよね?絵画として残すことで、「永遠を生きる」人物になりたかったんですかね?
新しい何かを創造するためには、古い何かを破壊しなければならない。
引用:『楽園のカンヴァス』
この考え方に関しては、昔も今も変わらない考え方ですね。
今まで築きあげた「伝統」は確かに守るべきもので、大事に受け継いでいくべきものです。
しかし、新たな革命(イノベーション)が起こるのは、大抵その伝統を破った時ですよね。
絵画の世界に限らず現実世界においても、革命を起こす時こそ、「古いものを壊し、新しいものを創造する」のかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、原田マハさんの作品『楽園のカンヴァス』について紹介していきました。
私にとっては、「美術史×ミステリー」という新たな分野の本でしたが、終始ハラハラドキドキしながら楽しむことができました。
ぜひ、皆さんも『楽園のカンヴァス』を読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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