こんにちは!かーやです。
今回は、ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』について紹介していきます!
タイトルを見ただけでも「どんな話なんだろ?!」と興味を惹きますよね。
私は、この本に散りばめられている「言葉のセンス」がすごく好きです(^^)/
この記事を読んで、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に興味を持っていただけると嬉しいです。
目次
こんな方におすすめ!
- 多様性について考えたい方
- 様々な社会問題について触れたい方
- 深く考えることが好きな方
- 考えさせられる本が好きな方
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』あらすじ紹介
筆者(ブレイディみかこさん)は、イギリスの南端にあるブライトンという街に20年以上暮らし、配偶者と息子の3人で暮らしている。
そんな日本人である筆者のこれまでのイギリスでの経験・日本人の母親を持つ息子やその友人たちの中学校生活の1年半を凝縮した1冊。
「中学校生活でもこんなに考えさせられる機会があるのか!」
「息子から教わることがこんなにあるのか!」
母親である筆者(ブレイディみかこ)の目線から、息子の考え・意見・行動を通して多くの気づき・学びを得られる貴重な1冊です。
コロナ禍において、人との触れ合いが以前よりも縮小している今だからこそ、人と接することでしか経験・学習できない内容に触れることは大切です。
読んだ後、筆者とその家族との1年半を一緒に過ごし、共に多くのことについて考えてきた感覚になり、「私も頑張ろう」と思わせてくれます。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』おすすめポイント
考えさせられる「名言」が豊富!
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には、たくさんのハッとさせられる名言や、深く考えさせられる名言が散りばめられています。
たぶん彼は、人種差別の話をする相手は、白人の父親ではなく、
東洋人の母親だと思っているのだ。
どうしてそう思うのかはわからないが、
彼の中には「白人」と「非白人」の二つの部分が別々にあって、
その二つは必ずしも一つに融け合っているわけではないようだ。引用:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
誰しもが考える「アイデンティティ」について、絶妙な表現で記載しています。
個人的には異なる文化を持つ両親から生まれ育った子どもは、両方の文化を自然と融合しているものだとばかり思っていました。しかし、本作で登場する息子は、出来ごとによって相談相手を選別するだけではなく、両親のバックグランドを理解した上で行動している点に感心させられます。
「ダニエルと僕は、最大のエネミーになるか、親友になるかのどちらかだと思う。
得意なことが似ているからね」引用:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
自分の中学生時代に、ここまでのことを考えられたかな?とハッとさせられました。
「エネミー」と「親友」という正反対の存在が、同一人物に当てはまる可能性を秘めているだなんて考えたこともなかったです!
このような視点・思考を兼ね備えている点で、既に大人顔負けだと思います。
「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、
無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」引用:『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
近年、注目されている「多様性」について、大変さもあるし、面倒だから避けれるなら避けたいものだとする一方で、それでも「大切だ」と結論付けています。
「多様性=無知を減らす」という考えが新鮮で、だけど確かにそうだよなと思わせられる考え方でした。
上記で紹介した名言・表現以外にもたくさんの考えさせられる言葉が散りばめられています。
読む人によって、心に響く言葉は異なると思うので、ぜひ自分の心に刺さる、考えさせられる言葉を見つけてみて下さい!
難しい内容でもサクッと読める!
人種差別・多様性などの社会問題に関しても、本作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を通して考えるとなぜかスッと入ってきます。
イギリスに住む、とある家族の日常を垣間見ているような感覚で、社会問題について考えさせられる新鮮な本です。
普段、難しいエッセイに抵抗を感じる方にとっても手に取りやすい内容になっているので、今まで避けてきた人にこそ手に取っていただきたい1冊です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、今話題のブレイディみかこさんが書かれた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』について紹介いたしました。
少しでも、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』について興味を持っていただけたら嬉しいです!
2021年9月16日より、本作の続編となる『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』が発売されています。(私も読みました!!!)
ご興味がある方は、ぜひ、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と合わせて読んでみてください!
きっとたくさんの気づき・学びを与えてくれます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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